【自己分析のやり方】 元転職エージェント直伝 未経験からの転職3手順

「今の仕事向いてないかも」など異業種からの転職を考えるとき、

次の仕事を考えるにもまず、骨が折れるのは自己PRを作る事。

その前段階としての自己分析も就活以来という方多いのではないでしょうか?

私も異業種からの転職を経験しており、自己PRにとても苦労しました。

今回は自己PRを作るうえで自己分析のやり方について3つの手順を説明します。

「異業種への転職を考え始めた」

「将来を考えて転職を視野に入れ始めた」

といった方の参考になればと思います。

この記事の信憑性(書いた人)

やややん:
異業種への転職を2回経験。自身も転職エージェントとして5年間転職支援を行った経験あり。

この記事では、読むと

転職軸や人生価値観が明確になり、転職活動中に軸がぶれることが少なくなります。

1.そもそも自己分析って必要なのか?

採用側から見ると、自己分析は不要

まず、自己分析にあたってですが、採用側(企業側)からすると

正直 自己分析をしているか否かはあまり関係がありません。

なので無理に、性格診断を企業が求める像に合わせないほうがいいです。

  • 適性検査での学力試験の結果が悪い
  • 性格検査で「虚偽性」が見受けられる
例:「今まで一度も怒ったことがない」という質問に「はい」と答える

といった「適正検査」でお見送りになるケースはもちろんあります。

ただ、性格検査の「主体性があまりない」や「ストレス耐性があまりない」

といった結果のみでお見送りになるケースはほとんどないです。

理由としては、

「主体性がないと」は逆に言えば「協調性がある」

と言えるといった背反の意味があるからです。

私も5年ほどエージェントをやってましたが、

適正検査の性格診断で社風に合わないと出たからとお見送りになった方は

いらっしゃいませんでした。

採用側(企業側)が適正検査をやる目的

  • 「鬱などの心的病気があるか」 の確認
  • 「虚偽性があるのか」の確認
  • ある程度の性格の把握

そのため、無理に自己分析を求人などに出ている「求める人物像」に寄せて回答

をしないほうが無難です。

自己分析はあくまでも自分自身のため

企業側の選考において自己分析は特に必要はない中で

自己分析をやる理由は、「自分自身のため」です。

未経験での異業種からの転職などは特に、実績として評価される部分もなく

選考で不採用となるときも「社風と合わない」 「積極性がない」といった

実績以外の部分で不採用と言われるケースが多いため、

転職活動をしていく中で、転職軸や自分の強みと思っていた事がぶれてきます。

働きながらの転職活動は心的にも体力を使いますので、

ぶれが生じないようにするために自己分析は必要です。

2.自己分析のやり方 手順1 自分が何をしたいのか分からない時

まずは、転職前の自己分析として「過去の出来事の整理」をします。

異業種への未経験から転職を考えている人など

キャリアに関して改めて変えていく方は必ずやりましょう。

自己分析の前にライフチャートを書く

自分がまず、何に感情が動かされて時系列での人生の幸福度を示す

ライフチャートを書いてみます。

日々、仕事をしている中で見落としてしまいがちな自身の

  • どんな時に頑張れるのか
  • どんな瞬間に喜びを感じるのか
  • 挫折の中、どのようにして気分が持ち直したのか

を改めて確認していくことが必要です。

転職は、生活もあるので収入面等、気になる事もありますが、

まずは自身が幸福度として何に重きを置いてきたのかを整理します。

ライフチャートの中での変わった節目に対して、深堀をしていきます。

幸福の源泉や、やる気の源泉を言語化することは自己分析にとって大切です。

例を上げれば、チームで動くことが好きだという人で、

今が個人主義の仕事などをしている場合は、幸福度が下がっているかもしれない

といった、自身の仕事との向き合いの参考になります。

自己分析のための10の質問をする

ライフチャートでは簡単な幸福度に対する自己分析ができました。

後は今後の夢や経験についての質問から具体化→抽象化をしていきます。

※転職での企業への自己PRは強み+その理由(具体例)だけでいいですが、
「なぜ、その強みにこだわることが出来たか」まで分析(抽象化)すると
自分の本質をとらえやすくなります。

具体化から抽象化への例としては、下記のような例を上げます。

具体例からなぜ、強みとしてやれていたのかをさらに深堀ります。

例えば、「達成意識が高い」ことを自分の強みとして考えている場合、

具体例として「売上げ上位20%を1年続けた」ことが挙げられます。

ここから更に深堀して、なぜ、1年も意識を高くできたのかを深堀すると

当時はマネージャー層の辞職も多くある中で、会社の業績に自身が貢献しないと

という当事者意識を持っているということに抽象化 出来てきます。

これから10項目ほど例として「夢」に対する質問を上げます。

まずは、強み弱みの自己分析からでなく 

夢に対して具体化、抽象化をしていきましょう。

・将来の夢は?
・理想的な職業は?
・理想の人は?
・理想の食生活は?
・理想の住まいは?
・理想のパートナーは?
・理想の年収は?
・あなたの信念は何か?
・40代になったときどんな仕事がしたいのか?
・40台になったら世の中にどんな影響を与えているか?

引用先:「メモの魔力」 署:前田 裕二 (夢についての100の問)から抜粋

「メモの魔力」から一部抜粋した自己分析の質問項目を入れました。
「メモの魔力」では1000問の問がありまして、人生をかけて

自己分析を定期的にすることを薦めています。

つらい家庭環境から現在は「SHOWROOM」の代表となった前田裕二さんが

これまで行った自己分析の仕方まで書いているので、

進路に迷っている方などは是非読んでみて下さい。

「メモの魔力」 著:前田 裕二

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3.自己分析のやり方 手順2 適職・仕事の探し方

ライフチャートや自己分析の質問を通して、自分の方針が固まったら

次にやるのは仕事探しの軸を決めることです。

自己分析の質問の中で仕事探しの軸が決まった方は いいですが、

やはり将来的な不安はつきもので仕事を探すのは苦労しますよね?

ここでは「科学的な適職」を基に仕事探しの軸を決めていきます。

こちらは「科学的な適職」という職業選択における論文から抽出した

データに基づいて述べられた企業選びの見解です。

一般的に企業選びの際に魅力と言われる「給料の多さ」や「業界」は

幸福度を上げるうえでの優先度は低いと述べられています。

幸福度を上げるとされる7項目

自由…裁量権はある仕事か?
達成…進歩・成長している感覚はあるか?
焦点…攻撃型、防御型といった自身の性分とあっているか?
明確…業務内容と報酬は明確なのか?
仲間…自分と似た人がいるか?
貢献…他人の生活に良い影響を与えているか?

引用:科学的な適職 4021の研究データが導き出す、最高の職業の選び方


著書の概要についてはYoutubeで中田敦彦 さんが解説をしているので

「年収や業界といった転職軸に疑問がある」といった方は観てみるといいです。

アマゾンにも本の概要は書かれてあります。

適職探しのツールも購入者には 付きますのでご興味ある人は読んでみて下さい

科学的な適職  署:鈴木 祐

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4.自己分析 手順3 自己PRに繋げる時

手順1、2を通してほぼ自己分析は終わりです。

これまでの経験や人生を考えて自分がどうなりたいかが手順1,2で定まります!

最後は転職をする場合は、企業側への自己PRに繋げるための

洗い出しを行います。

洗い出しは「 Can Must Will」のフレームワークで整理をします。

Will(やりたいこと)

  • 将来のキャリア
  • 仕事を通じて実現したいこと
  • 理想の働き方・生き方

Can(できること)

  • 今の自分ができること(スキルや実績)
  • 長所の洗い出し

Must(やらなければいけないこと)

  • 社会や会社からの要望
  • 売上目標、業務達成
  • 将来的に必要なスキル・経験

転職においては企業側へ分かりやすく伝えるため

業界や企業の社風ごとに少しずつ、強みなどをカスタマイズしていきましょう。

ただまずは、無理に合わせるのではなく 手順1,2の自己分析を通した

自身の強みや転職軸を1,2個に絞って自己PRを作るのがベストです!

その上で、不安なら業界に詳しい転職エージェントの面談時に

自己PRの相談を持ち掛けるましょう。

最初から企業が求めるであろう人物像や、ウケがいいと思うものに寄せて

自己PRを作ってしまうと複数回ある面接で

何度も取り繕わないとならず、疲弊してしまいます。

5.自己分析のやり方 まとめ

「自分が何がしたいのか分からない」

「異業種への転職も視野に入れている」

といった方は特に手順1、2の自己分析や仕事探しの軸をまずは定めましょう。

転職活動は始まってしまうと求人紹介や面接対応など働きながらだと労力が

かかり、面接をしながら自己の振り返りをする時間もなかなかないのが現状です

まず、己を知る。

その上で、転職をする場合は自己PRを固めていく(手順3)へと進めることが

より良い転職の機会になります。

また、転職をしなくとも人生100年時代と言われる中で、節目節目に

自己分析をしていくことは大切です。

参考になれたら、嬉しいです!

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